東京とんかつ会議第112回 「Hanamitsu」上ロースカツ定食(1750円)

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東京とんかつ会議 第112回 「Hanamitsu」上ロースカツ定食(1750円)
肉2、衣2、油2、キャベツ2、ソース2、御飯2、新香2、味噌汁2、特記串カツ17点(各項目3点満点、特記項目含め25点満点)

店名といい、清潔感が漂うこざっぱりとした内装といい、カフェのようなとんかつ屋である。

昼飯時に訪れたが、男女客が入り乱れ満席であった。昼時のお客さんは、ランチの「ロースカツ定食」か「ヒレカツ定食」1100円を、おいしそうにほおばっている。
課題の「上ロースカツ定食」は、昼の「ロースカツ定食」より一回り大きく、念入りに時間をかけて揚げられる。

中粗の衣は、軽やかに揚げられて、サクサクと痛快な音を立てるが、パン粉のつけ方にばらつきがあり、厚く固い部分が点在しているのが残念である。
またやや衣が剥がれ気味でカツを噛もうとすると、すっぽりと肉だけが抜けてしまうこともあった。

油はラードの甘い香りを放ち、肉のうま味を助けている。油切れもいい。ただ少し疲れ気味で食後感がやや重い。
背脂を掃除されたロース肉は、きめ細やかで肉を噛む喜びを与えてくれるが、肉汁感は少ない。

味噌汁は味わいが濃く、とんかつソースは化学的なうま味が強く、ややくどい。

御飯は、やや水分が足りないが上等、お新香は大根の浅漬け、味噌汁の具はワカメ、キャベツは甘く、オレンジ色のオーロラソースのようなドレッシングがかかる(事前にかけるかかけないか聞いてくれる。写真は少しだけとお願いしたもの)。

串カツは、葱とヒレ肉によるもので、葱のおねばが熱々衣の中からとろりと甘く流れ出る。