日本人には秘密にしているお惣菜

食べ歩き ,

  • 「鹵水五拼盤」    鴨翼

  • 「鹵水五拼盤」    汾蹄すね肉

  • 「鹵水五拼盤」    鴨舌

  • 「鹵水五拼盤」    豚耳

  • 「欖角炒牛栢葉(牛センマイの中国オリーブ炒め)」

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  • 「蝦膏吊片蒸肉餅(一夜干しスルメイカとひき肉の蒸し物蝦みそ乗せ)」

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  • 「紅焼蝦子柚子皮」(晩白柚の皮煮込み、蝦子がけ)

  • 「紅焼蝦子柚子皮」(晩白柚の皮煮込み、蝦子がけ)

  • 「腐乳炆羊肉」(羊の腐乳煮込み)

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  • 「鹹魚火腩鮮石斑」(産地直送ヤイトハタの鹹魚と焼肉のせ蒸し)

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  • 「腊味煲仔飯」干しアヒルと腸詰の炊き込みご飯

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  • 「羅漢横脷気管湯」豚脾臓とのどナンコツの煮込みスープ

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  • 「皮蛋人参香菜糖水」香菜と皮蛋の糖水

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「広東人が普段食べていて、日本人には秘密にしているお惣菜が食べたい」。
わがままを言った。
「よし」。
と気合を入れてくれたのは、横浜中華街の「菜香新館」。

素晴らしいメニュー。
こってこての広東料理。
中国人のあくなき食欲の一端。

前菜は塩鹵水の煮込み
「鹵水五拼盤」
冷菜五種盛り合わせ 鴨脚、

鴨舌、 鴨翼、 豚耳、 汾蹄すね肉

複雑に絡み合った香りがコラーゲンに絡む。
様々な食感に胃袋が動き出す。

「欖角炒牛栢葉(牛センマイの中国オリーブ炒め)」

トウチのような、中国オリーブの塩漬け
を調味に使った炒め物。
深みのある塩気がセンマイをひきたてる。

「蝦膏吊片蒸肉餅(一夜干しスルメイカとひき肉の蒸し物蝦みそ乗せ)」
大好物のハンバーグ。
スルメが加わり味と食感に変化。
蝦味噌の熟れた塩気が食欲をあおる。
思わずご飯を注文。

「紅焼蝦子柚子皮」(晩白柚の皮煮込み、蝦子がけ)
めずらしい。

晩白柚の皮下の白いワタ部分を何度も茹でこぼし
長時間かけて作る手間のかかった料理だ。
蝦子の香りもまとってふわりと歯を包み込む。

「腐乳炆羊肉」(羊の腐乳煮込み)

慈姑、しいたけ、筍と煮込んである。
腐乳の臭みと羊の匂いが重なって、ああたまらん。
ご飯ください。
「鹹魚火腩鮮石斑」(産地直送ヤイトハタの鹹魚と焼肉のせ蒸し)

ハムユイの香りと塩気、豚バラの甘みが淡白上品なハタのうまみを力づける。
やめて。 ご飯ください。

「羅漢横脷気管湯」豚脾臓とのどナンコツの煮込みスープ

フワッ、コリッ

対照的な歯ごたえが滋味深きスープの中で響く。

「腊味煲仔飯」干しアヒルと腸詰の炊き込みご飯

腸詰の甘みと香り、アヒルのうまみがご飯に染みて
すいません。 おかわり。

「皮蛋人参香菜糖水」香菜と皮蛋の糖水

なんと皮蛋のデザート
なんと香菜のデザート

「これ、みんな食べられるか心配ね」。
店の方が初めて弱気発言。

皮蛋と人参を煮込んで、氷砂糖で味付けたもの
虚心坦懐に味わえば
皮蛋はゼリーのようであり、
人参は甘みを際立たせ
火が通った香菜は、柔らかな香りで甘みを印象付ける。

これらが日常食。
ふだん我々が食べている中国料理は、氷山の一角に過ぎない。
水面下には、
気の遠くなるほどの文化の深みが眠っている。