時々自分がメンドーな奴だなあと、思う。
小学生の頃からもう60年近く食べ続けているこの駅弁を、今日も新しい食べ方を考えながら食べた。
なにも考えず、本能の赴くままに食べたら幸せだと思うのだが、それが出来ない。
さて、今日はどうやって食べようかと、考えを巡らせた。
②そのまま食べ始めてはいけない。蓋裏に、椎茸、グリンピース、杏、栗を移動させ、筍を上部にスライドさせて、ご飯を露出し、食べやすくする。
③牛蒡、筍、椎茸、鶏肉といったおかずは、どれも甘辛く、ご飯喚起力が強い。それらを順番に攻めてストーリーを組み立てていく。
④まずはゴボウ。ゴボウはシウマイ弁当における筍煮と同じ、句読点の役目を果たすことを忘れないように、ゴボウとご飯をまず食べる。
⑤ゴボウ→ご飯→椎茸→ご飯→リセットで胡瓜の漬物→鶏肉→ご飯→再びゴボウといった繰り返しで食べ進める。
⑤ゴボウは、紅生姜と混ぜてると、酸味と絡みの刺激が効いて、楽しい。
⑥残った一個の椎茸は半分にし、適量のご飯の上に乗せて、椎茸寿司状態にする。もう半分は、中にわさび漬けをかまし、同じく寿司状態に。うまい。
⑦ウズラ玉子は、穴を箸で開け、グリンピースを一個埋め込んで、食べる。面白い。
⑧杏問題。シウマイ弁当と同じく、いつ食べるか問題が取り沙汰されるが、白飯のシウマイ弁当と違い、味がついた炊き込みご飯に、意外と杏が合う。杏を食べて→ご飯。アリである。
⑨胡瓜漬け、山牛蒡、小茄子漬け、わさび漬け 小梅という、弁当業界では画期的な漬物陣は、どれも箸休めでなく、ご飯が恋しくなるので、要所要所にからめながら楽しみたい。
⑩栗、筍一切れは、細かくし、ご飯と混ぜて、栗ご飯と筍ご飯にする。残しておいたグリンピース2個は、筍ご飯にジョインさせる。
これを一切れ残しておいた鶏肉をおかずにして、大団円を迎える。
とても幸せ。