トゥーランドット臥龍居 奇怪な姿から優しき味へ。 2023.03.30 食べ歩き , 東京 , 白身魚 , 中国料理 , 干し魚 Tweet エイリアンのミイラではありません 干し鱈である。 北海道は稚内で一軒でしか作られていない真鯛の寒干しで、 塩も使わずに寒干しした鱈は、伝統的な保存食の一つだが、これも減少傾向にあるという。 一週間かけてもどした寒鱈に、梅干菜(メイガンツァイ)と皮つき豚肉を合わせて炊く。 中国料理の紅焼ではなく燜 (モン)という、コトコトと炊き上げていく技法で煮ていく 寒鱈から滲み出る滋味に、梅干菜から出る菜っ葉のうま味や酸味、ブタ皮のコラーゲンの甘みが抱き合って、濃密ながら上品な味わいの煮物に、陶然となった。 これ我が家の冷蔵庫に常備したい。