中野区は食文化度が高くない。
おいしい店は多いが、高級飲食店はほとんどない。
その一軒が、開店したばかりのフランス料理店「Sanka」である。
シェフは、オストラルやオーグドジュールのあと、 7年のフランスでは星つきで働き、帰国後は、日本のアランデュカスグループで 10年、小島さんと共にデュカスを支えてきた人である。
コースは、15000円。
都内としては安い方だが、中野区では頭抜けている。
3種類のポテトとヴィシソワーズ、ポテトの皮の粉による料理や、チーズのかき氷、とうもろこしとブイヤベースを合わせた皿など刺激的な料理が、素晴らしい。
使われる食材の質も極めて高く、一品一品ごとに練られて、丁寧に作られている。
レンガ坂という、中野駅南口のカジュアルな店が集まる一角に隠れ家のようにあって、デートにもいい店だろう。
中野にこんなフレンチができるとは、夢にも思わなかった。
オーナーは、中野で長らく様々な事業をやられていた方で、中野にこうした店を作るのが夢っだったという。
中野の食文化度を高めるためにも、活躍してほしい。