中野「かさい」

食べ歩き ,

今朝は11時に朝飯と昼飯をかねて、中野駅前の立ち食いそば屋「かさい」で、「いか天わかめそば」440円を食す。
「ネギ多めでネ」とおばちゃんに声をかけると、
「はいよ」とネギをたっぷり載せてくれた。

30年間通っている、最低でも月に一度はいく店だ。以前は「いとう屋」といって、その時働いてたおばちゃんは、ほかに客がいないと、そっと黙ってキツネ二枚をサービスしてくれたりした。
この店に通う理由は8つある。
1,通勤路にある。
(よく行く立ち食いそば屋の一番の条件はこれにつきる)
2,おろし生姜が置いてある。
(生姜を入れると、後口がさっぱりとする。特に天ぷら物などがよく、夏の冷やしそばやうどんにも当然合う)
3,麺が平打ちである。
(写真手前、わずかに見えているのが、その麺である。きしめんを少し細くした幅。頼りない立ち食い麺の存在感が増して実によろしい。以前は幅が不ぞろいで、出来の悪い手打ちそばのようでさらによかった)
4,若布がうまい。
(これが情けない店がいかに多いことか。厚みがある。また夏は使うたびに冷蔵庫から出し入れする。若布に愛を感じる)
5,小盛がある。
(麺量が2/3で二日酔いの時など最適。二日酔いで食べるなという話もあるが)
6,具を増やすたびに十円安くなる。
(つまり二つ具を合わせると十円 天玉若布きつねなどの四つの組み合わせなら三十円安くなる)

7,サービスがいい。
(立つとただちに水が運ばれる。そう、セルフサービスではないのだ。水がなくなるとすぐ気付いて足してくれる。さらに僕のような「ネギ多め」とか「汁もう少しちょうだい」とか、「たぬきは上からかけて」などのわがままをただちに実行してくれる)
8,たぬきの扱いに優れている。
(冷やしたぬきを頼むと、たぬきをいったん小鉢に取り、汁を少量かけて吸わせてからそばの上に乗せる)

どうです。いい店でしょ。
だからついつい通っちゃうというわけです。