なんで枝豆に、ワサビ風味をつけちゃうのかなあ。
「ワサビ枝豆」という品書きを見た瞬間、「これはダメだ」と思ったが、悩みつつ頼んでしまったのは、枝豆好きのサガである。
食べてみたら、想像通りであつた。
枝豆は塩茹でしただけでおいしいのに、なぜケミカルな風味をつけるのだろう。
枝豆スナックのそれである。
考えた人が好きだったのか？
ただの枝豆では面白くないと思ったのか？
やむなく残すこととなり、行き場のなくなった生ビールのためにソーセジを頼む。
ソーセージには、プライドポテトとパセリがついてきた。
普通ならソーセージの合間にポテトを食べて終わりだろう。
しかし、多くの人が残すに違いない、パセリがやるせ無い。
そこでソーセージを薄めに切り挟んでみた。
アリである
ソーセージの味に隠れて、最初は存在感がない。
しかし、ソーセージが喉に消えようとする刹那、ふっとパセリの香りが昇ってくる。
面白くなって、今度は縦に切り込みを入れ、パセリとポテトを挟み、ケチャップとマスタードをつけてみた。
大いにありである。
こちらは中盤からパセリの存在感が膨らみ、ほんのり芋の甘みが追いかける。
こうして存分に遊べたおかげで、ワサビ枝豆への恨みは、すっかり忘れることができたのであった。