パセリが可哀想。

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パセリが可哀想。
「今年のパセリは上出来です」。そんな農家の言葉を聞いて、不憫に思う。
だってそうじゃないですか。
パセリの使用は90%が、彩りだけのためにある。
パセリのポタージュ。パセリコロッケ。パセリバスタ、パセリ丼、パセリ餃子、パセリ鍋 、パセリのフリット、パセリ饅頭といった、パセリが主役の料理は、見かけないじゃないか。
パセリの記憶があるのは、パセリソースくらいである。
千切りキャベツの上に乗せられたパセリを見ると悲しくなる。
食べられることなく、皿に残される運命が、つらく、切ない。
だから僕は、千切って、キャベツに混ぜる。
こうすりゃ香りがついて、キャベツが一段とおいしくなるのさ。