シンガポール弾丸酔っ払いツアー

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それは 「中年三人男二泊二日胃袋拡張ツアー」にふさわしい幕開けだった。

★二十九日・深夜

「まったく遅いんだから、もうベロベロ。早く飲みに行こうよぉ」。

深夜のチャンギ国際空港で我々を出迎えたのは、関空から二時間前に到着し、飲み続けていた池やんである。

さすが北新地で「オオトラ」と恐れられる男だ。

私と健やんは、外国でも衰えぬ彼の気迫に、改めて胃袋と肝臓に気合いを入れ直す。

 

早速、観光地化でぼったくられるという風評の有名ホーカー(屋台)「ニュートンサーカス」へ。

客引きの嵐に襲撃されるが、「オオトラ」を盾にして、最深部に進み着席。

目を離したスキに「オオトラ」が、謎の貝を大量に注文。

しかし意外にうまい。

歯触りのよいつぶ貝のような巻き貝を茹でてあるもので、楊枝で取り出し、チリソースにつける。

四十個ほどの貝は、タイガービール大瓶三本とともに胃袋へ。

さらに料理二皿、麺類と紹興酒二本も体内へ。

 

★三十日

九時半・二日酔い。ホテルのダイニングでジュースだけ飲んで街に繰り出すつもりが、居並ぶ点心、粥、麺、果物を見て、つい食べてしまう。

十一時・中華街お茶屋で二日酔い解消の茶飲む。途端に胃快調化。「洋房菊花茶」の茶飲む。

十一時半・中華街「長城賓室」にて、胡麻油、唐辛子などで調味された謎の白身魚の刺身や、肉汁滴る焼き肉飯等でビール三本。ほろ酔い舌に極細全蛋麺うまし。お粥はやさし。

「新春焼腔食城「三宝飯」(ローストした鳥と豚、煮豚の三種を添え、甘辛い煮汁をかけたご飯)、「鳥焼きそば」(極細の全蛋麺、鳥の細切あえそば)、魚の刺身「榜魚生」(白身魚の生姜、胡麻油、唐辛子、スダチ系柑橘類、玉葱あえ)、「魚頭粥」(魚頭ブツ切りが入った粥、臭み消しのために生姜多く入る)タイガー大瓶二本。

十四時半・ラッフルズにてハイティー。ケーキ、点心類、果物類など全二十七種類制覇す。

甘煮カボチャ入りスープの上品な甘さに、一同和む。

イギリス風トライブやコーヒームース、マンゴスープ、暖かいココナッツスープに甘煮カボチャとタピオカ入りのバーバーチャチャ、パンプディング、フライドキャロットケーキ、鳥のちまき、海老とイカ入りパイ、ハーガウ、ミニピザ、ジャックフルーツなど全二十七種類。

十六時・ラッフルズ・バーにて観光客の定番「シンガポール・スリング」。

機械的大量生産の図に幻滅。味も今一つのため、ホワイトビール「タイガーリリイ」で口直し。

十九時グットウッドパークホテル」内「CHANG JIANG」

十五分間黙々としゃぶり、吸いまくった上海蟹をメインにして料理八皿。どの料理も熱々で運ばれ、うま味調味料を使わずに、砂糖と塩を押さえた淡味で、香り高い。特に豆腐と豚の甘みを調和させた皿に感銘。

「鵞鳥と魚の燻製風精進」「フカひれと、細切あわび、なまこ、魚の浮き袋、とろみスープ揚州風」「蟹と蟹ミソ入り、蛙の脂肪とろみスープ「スペアリブ煮込み無錫風」「上海蟹」「揚げ豆腐と豚挽き肉の煮込み上海風・すいば添え」「蟹入り伊府めん」「揚げメレンゲ、小豆あん、バナナ添え」「龍眼茶」「グリンピスケーキ」

★三十一日・

十三時・朝食後、「宏仁堂御膳廰」にて薬膳昼食。

ゼラチン質に富む滋味深いスープに始まり、鹿角と龍の落とし子の酒を飲み、卵白に干し貝柱の旨味を忍ばせた皿や駝鳥肉の炒めなど九皿。

梨のスープの穏やかな甘みが、食べすぎの胃袋をいたわる。

十五時・お茶屋にて、快胃、升降、降滞のブレンド茶を胃薬がわりに飲む。途端に腹が鳴る。茶効灼か。

十八時・祭りでライトアップされたリトル・インディアへ。

車道まで溢れた人、推定十万人。

どこがリトルやねん。

しかも全員男。

「バナナ・リーフ・アポロ」へ。

着席すると、卓上にバナナの葉が敷かれ、葉の上にビリヤニ、パパル、胡瓜のアチャール、具なしカリーが投げ込まれる。

子供の顔サイズの巨大魚頭の半身が入ったカリーを、右手だけで一心に食す。

焼き鳥とスープを頼み、カリーに混ぜ込んで混沌うまみ状態を倍増。魚頭の肉は臭い。

「バナナ・リーフ・アポロ」

「魚頭カレー」。

「チキンティカ」「ラッサムスープ」追加。

意外に高価。

 二十二時・空港のバーで「シンガポールスリング」二杯飲み、旅の仕上げ。帰路。

恐怖のチェーンイーター軍団も、さすがに機内食は食えず。