スパゲッティ・アッラ・プッテラが運ばれた。
一見トマトソースである。
「イタリアの下宿先のマンマに教わったんです。
あまりにも美味しく、なぜレストランにはないかと尋ねたら、これは家庭料理だから出さないのよって教わりました」。
濃い。
トマトソースの味を、親しみやすく濃くした感じである。
卵黄とクラナバダーノを混ぜ合わせ、トマトソースと分離しないよう合わせたものだという。
胡椒なきカルボナーラのトマトソース版といったところか
めをつぶれば、太ったマンマとシェフが、大笑いしながら食べている姿が、浮かんできた。
高崎「アンジェリーノ」にて。