キャビアとヨーグルト。

食べ歩き , 1日1甘 ,

蓋を剥くと、一面キャビアが敷き詰められていた。
ヨーグルトとキャビアだという。
キャビアは四川省で、作られたものだった。
キャビアを見ると拒否反応が出る。
そう前回書いたが、デザートにまでキャビアかと、いぶかった。
匙を刺し入れると、乳白色のヨーグルトが現れる。
レアチーズケーキのような味わいで、柔らかい酸味と乳脂のコク、優しい甘みの調和が美しい。
キャビアとともに食べるとどうだろう。
キャビアは、魚卵くささが微塵もなく、軽い塩気だけを落とす。
その塩気が、ヨーグルトの甘みを高め、微かな卵のコクが、このデザートに色気を落とすのだった。
三越前「蟹王府」にて。