浅草「巴蜀」

ウサギ美味し。

食べ歩き ,

趙楊さんと四川の成都に行った時、趙楊さんのお姉さんから「これ私の大好物、ホテルに戻ったら食べてね」と、小さな包みをもらった。
部屋に戻り、なんだろう?と、包みを開ける。
ポロリ。
転げ出てきたのは、燻製した「ウサギの頭」だった。
四川の人は、ウサギが大好きだという。
「ちょっと変わったもの作ってね」。
浅草「巴蜀」の荻野シェフにそう頼んだら、焼き物として出されたのは、「ウサギの丸焼き」だった。
なかなか見ない。
よく鶏肉に似ているとされるが、鶏肉より脂肪分が少なく、味はやや深い。
骨を手で持ってしゃぶりつけば、口数は少なくなり、止まらなくなる。
写真3枚目は頭である。
成都のホテルで一人、骨までしゃぶりながら、なんでこんなに肉が少ないのが好物なのだろうと思いながら、ビールを飲んだ夜を思い出した。