イタリアンレストランウィークが始まった。
事始めは、表参道「リストランテ ケン ヴェンティ クワトロ」。
前菜、スープ、パスタ、ソルベ、メイン、デザート二種。
スープとソルベ以外は数種から選ぶ。デザート2種というのが面白い。
喜八さん譲りのしなやかな感性で作られた料理が楽しい。
中でもパスタとドルチェが光っている。
「鶏レバーとオレンジの自家製パスタ“マッファルディーネ”」は、オレンジの甘い香りをまとったレバーの鉄分を、幅広でリボンのように縮れたパスタマッファルディーネのたくましい食感が受け止める。
「自家製コンキリエ地蛤とポロ葱ソース」は、蛤のミルキーな甘みとポロ葱甘みが共鳴し合い、そこにモチッとしたコンキリエの楽しい食感が加わって、顔が緩む。
ドルチェでは、「ベークドチースケーキ」と「タルトタタン」。
一軒普通に思える前者は、その重さと滑らかさのバランスが精妙で、一口ごとにうっとりとした気分を呼ぶ。
タルトタタンは、パートフィロで包んだサクサクとした食感が楽しい。
香り高い牛蒡のスープ、仔羊のピッツァいヨーロも、素晴らしかった。
さあ次はどこに行こうかな?