とんかつ依頼がなぜか、相次いだ。
料理はなんでも強いけど、なぜに僕が とんかつか。
おそらく数年前、某誌にて「牧元流とんかつ食べ方指南」を展開し、 「第三代とんかつ道」家元として紹介されたからに違いない。
相当食べていると思われているようで 「牧元さんは週に何回くらい食べるんですか」と、聞かれ、口ごもった。
「まあ、今は月に二回くらいですかねえ」と見栄を張ったが、 54歳である。
二月に一回食べるかどうかも怪しい。
年を取ったから、あっさりしたものしか受け付けない。
とんかつなんて、あんな油っこいもの、めったに食べんわ。
という理由ではない。
他に食べなきゃならないものが多いのだ。 と、一応言い訳をしておく。
さて、一つは本日月曜日19時、日テレ「サプライズ」
一つは週刊現代。
いずれも、能書きを垂れるだけ垂れている。
最近のお気に入りは、
蒲田「丸一」。
1300円のロース定食で、素敵な豚に出会えるお値打ち店。
写真は 気張って、「極上ロース定食」2200円。
どうだ!!
見よこの断面のロゼ色を。
岩塩もよく(2種類の塩が用意されている)
ソースもがっしり受け止める。
なんと320グラムという巨体なれど、 腹もたれすることなく、ぺろりと食べ終えてしまう。
ちょいと高温なのが愛嬌。
淡路町「やまいち」はも一つお気に入りは。
ご存知「勝慢」出身、30メートルほど離れた場所に出店だ。
こちらも揚げ切りよし。
写真はロース。
肉の繊維を断ち切る醍醐味に溢れ、肉汁も十分。
ソースも何種類も用意されて、うれしいじゃありまんか。
(脂身のところに柚子胡椒と塩。これいけまっせ)
さて現代では、東京一と推したのが
浅草「すぎ田」。
この切幅に惚れました。
食べてお確かめを。
浅草「ゆたか」は日テレはで。
前も書いたが、飲めるって言うのが嬉しい。
うまい肴で「そば前」ならぬ、「かつ前」といって、 軽い(ほんとここのかつはいい意味で軽いのだ)かつで締めくくる。
これぞ とんかつ道の粋ってもんだい。