なんと繊細なタヤリンだろう

食べ歩き ,

なんと繊細なタヤリンだろう。
細く薄く、春野菜のほろ苦みと兎の淡い滋味をまとって、舞い踊る。
奈良「イルンガ」の「手打ちタヤリン 春野菜と兎のラグー」。
通常のタヤリンより、0.2㎜ほど薄く細いだろうか。それでいてたくましいコシがある。
精妙に計算されて作られた麺は、春野菜やウサギの味わいと優しく抱き合い、舌の上で軽やかなステップを踏む。
笑い出さずにはいられない。
春への感謝が口いっぱいに溢れて、もう笑いださずにはいられない。

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