とんかつ弁当

食べ歩き ,

とんかつは好きだがとんかつ弁当は買わないと決めている。
冷えたとんかつは、寂しい味がするからである。
しかし目の前に「梅林」の「ヒレカツ弁当」と「ロースカツ弁当」がある。
都合の悪いことにお腹も空いている。
これはなんとしてでも食べなくてはいけない。
ヒレかロースか。
揚げたてならロースを選ぶ、だが冷えているなら、脂が少ないヒレだろう。
開けてみると、カツだけではなく団子も入っているではないか。
得した気分になって、カツを頬張る。
おお。衣が湿っていない。
さすがにサクサクとはいかないが、フワフワの衣が肉を包んでいる。
これはいい。
冷えても肉の味がする。
揚げたてとんかつが豊満なお姉さんだとしたら、冷えたこのヒレカツは、華奢な体に色気を忍ばせたお姉さんである。
「梅林」やるなと、すっかり嬉しくなって、「ロースカツ弁当」も開けてしまった。
なんとご飯なし、ロースカツだけが鎮座していらっしゃる。
こちらは肉がやや締まって硬く、衣はフワフワである。
アスリートのお姉さんがオフに、ファーを着こんた感じだろうか。
衣が大量に散っていたので、ご飯にかけて描き込んだ。
ふふ。これもうまいのだよ。