ロースカツを食べた時、カツの真ん中よりやや左のロースの中心部と、右端のバラ先の揚げ方が違うと楽しいのになあ。
いつもそう思っていた。
だが一枚の盤面を揚げるので、それはできない。
しかしここでは,バラ先の方を、より衣がカリカリになるように揚げているではないか。
別々に揚げているのである。
つまり中心は、サクサクした衣と噛む喜びがあるきめ細かい肉、バラ先は,カリカリとした衣と甘く溶けていく脂の多い肉といった,衣と肉の対比が生まれ,より豚が美味しく感じさせるのだった。
大阪「とんかつふじ井」にて。