これポテサラである。
蕎麦屋のポテサラである。
上に半透明の、小さな実のようなものが乗っている
「ああ、蕎麦屋だから蕎麦の実を乗せたのか。面白いな」と、判断したが、一応聞いてみた。
「上の粒々は何ですか?」
「つぶ貝です」。
「つ、つぶがぁい!!?」。
思わず大きな声を出した。
前代未聞である。
なぜ板長は、ポテサラにつぶ貝を乗せようと思ったのか?
しかも徹頭徹尾、細かく細かく刻んである。
よほどつぶ貝が好きなのか。
いやこんなに細かく切るなんて、つぶ貝に恨みがあるのか。
彼の郷土には、「つぶ貝とじゃがいも煮」があって、それへのリスペクトか
発注のミスで、つぶ貝を大量に仕入れてしまったのか。
自分のアイデアに酔ってしまったのか。
やけになったのか?
こしかしれがこの店のデフォルトなのだろうか。
混ぜるなら食感のアクセントとしてわかるが、乗せてしまったのはなぜか?
とにかく僕は、ポテサラに合うのか合わないかよりも、細かくされすぎて、もうつぶ貝であることを忘れてしまった粒々が、不憫だった。
