広尾「アニュ・ルトゥルヴェ・ヴー」 そら豆透き通る。 2011.04.02 食べ歩き , ポエム , 東京 , フランス料理 , 豆 , スープ Tweet 空豆のスープなのに、緑ではなく、透き通っていた。 皮をむいた空豆を、水からじっくりと煮だし、幾度も漉して透明にしあげた、広尾「アニュ・ルトゥルヴェ・ヴー」下野シェフのスペシャリテである。 一匙飲む。 途端に空豆が香って、胸が弾む。 緑は消えても、空豆の粋が、凝縮されている。 澄んだ液体に込められた甘い春の香りと優しい滋養に、顔が緩む。 ありがとう。 季節の感謝に満ちたスープに頭を下げた。