この店に朝イチで行くために定宿は、近くのロイヤルツインにしていた。
しかしもうそれも、叶わないのか。
町のうどん屋である。
丼ものが8種類、その他中華そばやカレー、寿司が4種類、うどんが18種類、そばが4種類、そして焼きめしとオムライスと、36種類のメニューがある。
このうち、18種類は食べた。
しかしながら残念なのは、13時から頼める焼きめしとオムライスを食べていなかったことである。
もうあのとろとろ親子丼は食べることは、叶わない。
素うどんのつゆをカレーにかけることも叶わない。
真冬に食べるのっぺいのありがたみも、もう出会えない。
もう、どんなラーメン屋でも食べることができない、淡い醤油味と柔い自家製麺の出合いも、記憶だけになってしまった。
世の中には、誠実な平生があるからこそ豊かさがある。
まっとうな平凡があるからこそ、ご馳走がある。
だがその平生な味わいも、昨日で別れを告げてしまった。
天玉うどんにきつねのせ
すうどん。
カレーライス
中華そば
のっぺい
けいらん
カレーうどん
たぬきうどん
他人丼
京都「殿田」。
さようなら。