「もう食えない」という経過を初めてした。

今まで満腹でもう食べられないとなっても、目の前に料理が現れたら、必ず食べた。

猛然と食べた。

だがこの日、それはまだ甘かったのだということを痛感したのである。

目の前に美味しそうなステーキが現れたが、３センチ四方に切った小片を食べるのがやっとだった。

ステーキだけでない、サラダやデザート、アイスクリームさえ口に入らない。

左腕の横に置かれ、触ろうとさえされないパンが虚しい。

フランススペイン６日半。
昼夜食べ歩き。
昼御飯は１時から4時から5時半終了。
夜ご飯は21時から、2330から1時終了。
レストラン10軒 バル6軒。
3つ星4軒 ひとつ星一軒。最後の晩餐で、さすがに食べ疲れ。
ちなみに観光は、一切していません。