「辻留」の「鯛茶漬け」

食べ歩き ,

大ぶりの京焼き茶碗を用意する。
熱々のご飯をよそい、ゴマだれに浸かった鯛を敷き詰める。
そこへ極限まで熱くした煎茶を注ぎ込む。
その上へもみ海苔散らし、おら仕立てのわさびを茶に溶かす。
食べるなら、気の置けない人人と一緒か1人がいい。
茶碗に唇をつけ、細めの竹箸てズズつと音を立てて、茶漬けを書き込もう。
少し熱が入って甘みを増した鯛の身に、ゴマだれの旨味が加わり、茶と米の甘みが抱き合って、舌の上に流れ込む。
後は一気呵成、脇目も振らずに掻き込もう。
鯛茶漬けという贅沢は、こうして食べるに限るのだ。
「辻留」の「鯛茶漬け」。
お店では出されていません。
テイクアウトのみ。
お値打ちです。