高知のキングオブ町中華にやってきた。
「酢豚も麻婆豆腐も、砂肝も豚足も食べました。何か他にできるものをお願いします」と、お願いしたら、次々出してくれた。
「もう一品食べる?」そう言って出してくれたのがこれだった。
「焼豚酢豚」である。
なんと苺が入っている。
「今旬だからね」と、親父さん。
衣をつけた焼豚を揚げ、最後に赤ピーマンとネギ、苺を、さっと油通しする。
そして炒めながら、酢豚同様梅干しをつけた酢、そして何やらを入れ、水溶き片栗粉でまとめたら、香り漬けに、極少量の醤油を垂らす。
「あれはなんですか?」と聞けば、「ああ、イチゴを入れるときは砂糖ではなく、苺ジャムを入れる。他のジャムじゃダメ」。
豚肉でなく焼豚なので柔らかく、甘酸っぱさが複雑で深い。
そして苺は、そのふくよかな味わいの中で、溌剌とした果汁が滴り落ちた、
これはハマる。
閉店