「常連の店は何軒あるんですか?」

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「常連の店は何軒あるんですか?」と、最近聞かれた。
むずかしい。

気心知れた、仲のいい店はたくさんある・
だが、“常連”という言葉の裏には、せめて月二回以上はいっている店という意味が含まれる。
定期会をやっている店を除けば、月一回行く店もない。
おそらく、年間で4回行けば、よく行っているという部類に入るだろう。
これでは常連とは言えない。
それでも機会があれば、つい行ってしまうという店がある。
今年に入って2回行った。いや深夜に飲みにいくのだけ考えれば4回か。
中村シェフの料理は、なにげないようで心の奥を掴んでくる。
食べるという意味と感謝が、料理の芯に貫かれていて、抱きしめてくれる。
高級食材はない。しかし一つ一つの食材は、吟味され尽くして、渾身の思いをかける。
青菜のクタクタは甘く、パスタは香りを放って弾み、鯛のカルパッチョは身が驚くほど甘く、焼いただけのイカは、勇壮な甘さを見せつけ、サワラはエレガントに舌の上で崩れていく。
そこへ気分を高揚させ、料理をさらに高みを登らせるワインが添えられる。
お楽しみの食後酒も待っている。
そしてあべちゃんとマコさんの、世界最高タッグのサービスが待ち受ける。

「ロッツォ・シチリア」