「フルヤ・オーガストロノム」にはそれがある。

食べ歩き ,

レストランでいただくフランス料理は、エレガントでなくてはいけない。
目の前に座った女性が、一口食べた瞬間「おいしい」と自分に囁き、目が少し潤む。
そんな料理が食べたい。
料理が口の中に入ってきた瞬間、いいワインが飲みたくなってたまらなくなる。
そんな料理が食べたい。
ここ「フルヤ・オーガストロノム」にはそれがある。
料理には様々な食材や、味と香りが散りばめられるが、それぞれに意味があって優美を描き出す。
主食材を引き立てるもの、第三の味を生み出すもの、食感の対をなすもの、アクセントとして味を引き締めるもの、調和や共鳴を生み出すものなど、密やかに役目が決まっている。
緻密な計算によるものだろうが、それを微塵も感じさせない自然がある。
だからあなたは座って、食べ、目を輝かせるだけでいいのだ。
うっとりととなりながら、しばし空中を眺めて入ればいいのだ。
★南瓜のポタージュ キャラメルマッキアートのエキュース
苦味と甘みのバランスが美しい。
南瓜の甘みだけのきれいな甘み 苦味だけではないコク。南瓜のプリン。結構な苦味の量ながら官能的。
★ランド産フォアグラと愛知県穴子燻製
玉葱と林檎のソテー ミルフィーユ風 ビーツのピューレとビーツのワッフル添え
フォアグラのグラース
スイスのロゼ余韻に苦味ピノ・ノワール
なんと優美ななバランスと調和だろう
フォアグラの脂の甘い香りに玉葱、林檎の甘酸味、そこへアナゴの旨味が加わるが出過ぎていない。
どこまでも丸く、優美。
ビーツの静かな苦味が引き締める。
★64度 47分火入れした大分県産地玉子“蘭玉“オーストラリア産冬トリュフ 赤ワインソース
ビストロ定番料理のウッフ・アン・ムーレットを再構築したスペシャリテ・より官能感が高まっっているように思う
★愛媛県産イトヨリ鯛ポアレ  カレークリームソース とうもろこしリゾット
あかやね
佐多宗二 ノンアルコール白ワイン
エレガント。とうもろこしの甘さが静かに静かに流れイトヨリの淡い甘みを生かす。
★ムッシュミッシェルリボットへのオマージュ 豚足のファルシ(リードヴオー ブレゼ トランペット茸 ムースドヴォライユ)のグリエ シャルキュティエールソース
マッシュドポテト
豚足が濡れていた。
歓喜の涙と愛で濡れていた。
豚足がこんなにもエレガントに変身するとは
★山梨県産 白桃のバジルコンポート ヒューガルデンホワイトビールのソルベ添え
ビールの華やかな香りと桃香のマリアージュ。白桃のエキスゼリー
★ガトーショコラ日本一 “ケンズカフェ東京“オリジナルドモーリーショコラを贅沢に使用したサヴァラン ショコラ ラムレーズンとジンジャーのクレームパティシェール  グラスヴェルヴェーヌ。