「イノダコーヒ」の海老ピラフ   <京都の平生>21

食べ歩き ,

「イノダコーヒ」の海老ピラフは、ケチャップが甘えていない。
よく焼かれたケチャップは、角が磨かれ、おそらくほんの少しトマトソースも加えられているため、舌にふんわりと味が着地する。
その優しさと8匹の芝えびのプリプリが、春の陽だまりに似たのどかさを運んできて、目を細めさせる。