今すぐにでも食べたい。
でもしばらく手もつけずに、愛でてもいたい。
炊き上がったご飯が、目の前で輝いている。
「おいしいよ」と、耳元に囁きかけながら、甘い湯気をあげている。
そうっと口に運べば、一致団結していた米は、口の中で捌け、舞い踊る。
米一粒一粒が、唇に、歯に、舌に、口腔内のすべての粘膜に触って、潰れ、甘美を語り始める。
鼻に香りがたなびき、うっとりと目を閉じる。
真においしいお米は、官能を揺さぶる力を持っている。
そしてなによりも我々に、明日を生きる力を与えてくれる。
代々木上原「おこん」店主、小柳津さんが炊いてくれたご飯である。
岐阜県飛騨地域 生産者 曽我康弘さんの特別栽培米「いのちの壱」 だという。
農薬の使用5割減、化学合成肥料無しのお米を、玄米時に、色彩選別機によって着色米の除去を1回をし、網目を使い2,7ミリにて1回選別、さらに白米時に網目で2,7ミリに選別した米を、土鍋で炊いたものである。
もうなにもいらない。
ご飯のお供も一切いらない。
ご飯の恵みを噛みしめる。
ご飯の豊穣を染み渡らせる。
そして二膳目は、塩をちょいとかけて甘みを引き立て、幸せを膨らます。
生きる感謝がここにある。
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