東京とんかつ会議 第3 回 六本木「イマカツ」の「特選ロースかつ膳」2000円

とんかつ会議

東京とんかつ会議第3 回 
六本木「イマカツ」の「特選ロースかつ膳」2000円
<肉3、衣3、油2、キャベツ3、ソース2、御飯3、新香2、味噌汁1、特記1【ささみかつ】 計20点

まず口に広がるのは、油の香ばしさの魅力。ラードとヘットを混ぜたという油は、パン粉と出会って、バターのような甘い香りが漂う。さらに肉を食べて感じるのは、脂身の軽さと香りの良さ。ロースかつ膳でも感じるが、特選ではより強く感じ、肉自体の甘味と相まって、顔を緩める。油を2にしたのは、やや揚げ切りが悪く、衣に染みて衣の軽い食感が失われていた点と、この肉ならもう少し余熱を残した揚げ上がりでもよかったのでは、感じたからである。パン粉は中粗より細かく、香ばしく、肉とのバランスもいい。
キャベツはみずみずしく甘く、このおいしいキャベツがおかわり自由なのも嬉しい。2種類添えられるソースは、やや甘みが勝ったもので、後味に甘味が残り、店の人に奨められるように、塩でとんかつを食べ進む方が肉を活かすだろう。
ご飯は上等。かつ膳につくご飯もいいが、夜であれば土鍋炊きご飯(1合800円より~)を注文することもでき、とんかつ屋のご飯としては最上級のご飯である。
それだけに新香とみそ汁が少し残念だ。新香はシンプルな糠漬けや浅漬けでもよいし、味噌汁は香りが乏しかった。この店の力なら具は変えずとも向上できるはずだ。
スペシャリテのささみかつは、身が厚く、しっとりとしてほの甘く、ささみかつという料理の素晴らしさを見直す逸品。1本から頼めるのでぜひ追加を。