東京とんかつ会議 第35回東銀座「かつ銀」の「特上ロースカツ定食」2520円

とんかつ会議

東京とんかつ会議 第35回
東銀座「かつ銀」の「特上ロースカツ定食」2520円
<肉2、衣3、油2、キャベツ2、ソース2、御飯2、新香3、味噌汁2、特記カキフライ1 19点(各項目3点満点、特記項目含め25点満点)>


 民芸調の店内、古い染め付皿の飾り、大きなメニュー、カツ煮を添えるかつ丼など、水道橋「かつ吉」の流れを汲む店であることがうかがえる。
 嬉しいのは、そのスタイルや料理を受け継いでいるだけではなく、気配りの良さや快活さを受け継いだ接客があって、実に心地よく過ごすことができる。
 じっくりと揚げられるかつは、肉に優しい甘みと香りがある。バラに近い部位なのだろう。中心にも脂の層が入った肉で、脂好きにはたまらぬが、やや中心の脂部分の火の入りが甘く、食感が悪くなってしまう。また水分が多い肉のせいか、一部衣が剥がれてしまっている。
 衣は中粗でサクサクとしており、肉とのバランスを考えるとこの粗さがいい。若干油切れが悪く感じた点と脂部分の加熱で油は2とした。
 おかわり自由の歯応えがいいキャベツとご飯、豆腐と赤だしの味噌汁は上等。胡瓜、ナス、大根、ニンジンの糠漬け、ヤマゴボウの小漬けは、おいしい。ソースは濃厚だが、味のキレはいい。
 カキフライは、二個抱き合わせて揚げる店が増えてきたが、恐らくこの店が最初ではなかろうか。大ぶりなカキフライにかじりつくと、ミルキーなジュースがこぼれ出てお奨め。