十数年前終電にて

日記 , 回顧録

十数年前終電にて。
(朝は絶対読まないように)
(写真は関係ありません)
座っていた僕の前に、20代の若造が一人立っていた。
泥酔である。
吊革につかまりながら、フラフラで半分寝ているような。
そのうち「うっ」とか言い出すではないか。
危険を察知した。
その瞬間、彼は口を押え、少しだけリバース。
僕はとっさに足を上げたが飛沫がかかった。
かわいそうに隣に座っていた女の子にもかかった。

「すいません。すいまへん」。と謝るが
「もういいから、電車から降りろよ」。と、怒るも
酔っぱらって、「すいません」しか言わない。
「僕はともかく、この女の子にもかかったじゃないか。電車を降りろ」。
隣の女の子は、顔を真っ赤にしたまま、固まっている。
「大丈夫じゃないよね。あんたも何か言ってやりなさい」というと、

「すいません。私の兄なんです...。」