銀座 赤坂璃宮

ヒンシュク覚悟で書くが

食べ歩き ,

ヒンシュク覚悟で書くが、先ほど鳩とアヒルの頭を、それぞれ三羽分食べた。
いや、頭だから三頭分か。
わがままや無理を通したのではない。
璃宮のパーティーで、焼き物師この道30数年という梁さんの、アヒルや鳩、豚や鳥、叉焼や皮付き豚ばらが次々と出されたのだが、みな腿や胸肉ばかり取っていくので、頭だけが残ってしまっていたのである。
ああ、神よ。これでは成仏できないじゃないですかと、わたしは仕方なく、やむを得ず、余儀なく、頭をたくさん食べたのである。
この辺りは、いつも私の場合は誤解されるのだが、不可避の行為であり、決して食い意地が張っていたわけではない。
でもその結果として、鳩とアヒルの頭を食べ比べるという経験を得ることができた。
以下、まとめた。
1、いずれもまず首がうまい。
2、首は自分の首を見てもわかるように(私の場合は防寒対策のために、若干顎の下に意図的な脂肪をつけているが)、ほとんどが筋肉である
3、よって加熱されて変容した筋肉、コラーゲンがブリッ、プリッと、歯と唇にまつわりつくさまが、なんともたまらない。
4、当然ながらアヒルの方が首が大きく、うまい。
5、次に脳みそである
6、頭のてっぺんから、ごめんよ許してねと言いつつ齧りつくと、脳みそがお出ましになる。
7、より成仏していただくために、味わいをよくよく比べてみた。
8、アヒルは色が少し茶色がかって、鳩は白い。
9、その色合いに準じて、アヒルは肝臓のような甘みがあり、鳩は白子のようなねっちりとしたうまみがある。
10、では結論として、どちらがうまいか、どちらが好きかと言われても困る。あくまでわたしは、仕方なく、やむを得ず、余儀なく、食べたのだから。