午後4時半 2016.09.10 日記 , ペルー , 写真 Tweet 午後4時半、僕はマラスの村に立っていた。 ひっそりと日没を待つ村は、風の音しか聞こえない。 遠くで遊ぶ子供たちの声も、うたかたのようだった。 犬はやる気なく横たわり、ロバは重い足取りで歩いていく。 のったりのったりと過ぎていく神が定めた時間に、人間も動物も、力を抜いて身をゆだねていた。 村はどこも、質朴に満ちた、息をのむような美しさに輝いている。 僕は急に自分が恥ずかしくなってため息をつき、羨望の眼差しで立ちつくした。