待ってでも、並んでもおいしいものを食おう。
そう思うのは日本人だけではないらしい。
「La Taqueria」はもう一時だというのに、この行列である。
近辺は、人が歩いてないのに、この店だけ人が湧いている。
並んでいるうちに、このお姉さんが注文とりにくる。
といっても、メニューを見せてくれる訳でもない。厨房奥の唯一掲げられたメニューは、遠すぎて見えない。
タコスだけでなく、エンチーラダスもブリトーもケサーディラスも、それぞれバリエーションやトッピングも多いのに、みんなすらすら頼んでいる。
あせった。
慌ててスマホでググり、店のHPにたどり着きことなきを得た。
折角並んだのだからと、また悪いクセが出て、タコスを二つ頼んでしまった。
ビーフタンのタコスとベジタリアンタコス。それにバドワイザーで１０ドル。
安いのか高いのか、適正かわからん。
ビーフタンは、ただ茹でており、味付けされていない分、少しお行儀が悪いようで、匂う。
これはいかんとチリソースをかける。
一方ベジタリアンはいい。
豆の甘みが口一杯に優しく広がり、そこへ生トマトやタマネギ、チーズがおいかける。
皮にもとうもろこしの甘い匂い。
タコス食べて思う。一つ3.75ドルは適正かもしれないが、これ一つじゃアメリカ人は足りないよ。ボクでさえ。