漆黒の液体に白い湯気. 2018.09.26 食べ歩き , 東京 , 珈琲 Tweet 漆黒の液体に、白い湯気が舞う。 一口飲む。 気位高い珈琲は、がっしりとした体つきで、「どうだ」と、誇らしげに囁く。 砂糖を、小さじ半分入れる。 表情が和らいできた。 クリームを、小さじ一杯入れる。 気品はそのままに、甘みが苦味を中和して、肩が丸くなった。 柔和になった液体は、滑るように舌を過ぎ、喉に落ちていく。 そして脳を弛緩させ、心をじっとりと温める。 銀座「トリコロール」にて。