初めてカレーを食べた。
通って30年近くになる。
まだご主人がご健在で、いつも奥のテーブルで新聞を読まれていたことを思い出す。
昼にお邪魔したら、メニューにカレーがあった。
鳥のもも肉を一本煮込んだカレーで、レモングラスとカフェライムリーフの甘酸っぱい香りが漂う。
中国式カレーでもインドやタイとも違うカレーである。
どこの国にも属さない、エキゾチックな香りが心をくすぐるのだった。
何かいわれがあるのか。
もしかすると、ご主人が上海にいた子供の頃、家の料理人が作ってくれたものなのだろうか。
今度聞いてみよう。
新宿「シェフス」にて
