に飾られたクジラのヒゲや、和歌山県太地町で行われてきた勇壮な古式捕鯨のタイル絵が飾られていた、大阪難波の鯨料理の名店「徳家」で、初ハリハリ鍋。
かつて身近な食材だった鯨肉と、古くから関西で栽培されてきた水菜を合わせた郷土料理である。
片栗粉を叩いた鯨のヌメっとした食感と、鉄分感とシャキシャキとみずみずしく弾む水菜の食感の取り合わせが、箸が止まらなくなる。
鯨のだしが味の淡い水菜にからむのもいい。
発祥は、大阪の千日前で1967年創業したこの店だと言われ、冬の楽しみとして多くの大阪人に親しまれてきた。
2019年に59年の歴史に幕を閉じる