第4回東京定食屋会議(東京とんかつ会議番外編)

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西荻窪「もがめ食堂西荻店」鯖の文化干し定食1400円

第4回東京定食屋会議(東京とんかつ会議番外編)
西荻窪「もがめ食堂西荻店」鯖の文化干し定食1400円
【おかず10ご飯2味噌汁3お新香2特記 1銀鮭塩麹焼合計18点】おかず10点満点そのほかの項目3点満点特記1点総計20点満点
外観はカフェかなと思う佇まいで、中に入れば、は20代と30代の若い人たちが、キビキビと働いている。今東京には、従来の定食屋のイメージとは違う、こうした新たな価値観の定食屋が増えている。
店名の「もがめ」とは、藻が生えた長寿最強の亀の名前だという。
お題の「鯖の文化干し」定食を頼むと、まず、白菜と胡瓜の浅漬け、もずく酢、切り昆布とシラタキ、ツナサラダという四つの小鉢が乗ったお膳が運ばれた。風味が異なる小鉢の取り合わせが嬉しい。
やがて鯖の文化星が運ばれた。店内は満席なのに、どのお客さんの元にも、迅速に料理が運ばれている。
脂がのった鯖は、ほどよい焼き加減で、背側をむしって食べた瞬間、ご飯が恋しくなった。天日干しとは違う、文化干し特有のしっとりとした身が、ご飯を呼ぶ。
背側の脂が濃い部位はそのまま食べ、尻尾側の部分は、添えられた大根おろしに醤油を垂らした染めおろしと共に食べた。この大根おろしが、鬼おろしでおろされていておいしく、仕事が細かい。
余計なおせっかいをあえて言えば、これだけ鯖も大根おろしも上等なのだからレモンはいらないのではないだろうか。結局僕は使わなかった。
少し硬めに炊かれた、おかわり自由のご飯(普通サイズの🍚茶椀で出し、熱々のおかわりをいただけるのがいい)がまた素晴らしい。さらに玉ねぎ、大根、わかめ、油揚げと、たっぷりの具が入った味噌汁も、申し分なく、定食をいただく幸せが詰まっている。
隣の方が食べていた味噌カツや、マグロカツも、見るからに美味しさが伝わってきたので、次は頼もう。
さて追加で頼んだ銀鮭の塩麹焼きは、堂々たる分厚さで質も高い。単なる塩焼きとは違う、熟れた塩のまろやかさがある。
他の定食屋に比べるとやや高いかもしれない。だが、鮭も鯖も、質と量から考えるに、実にお値打ちである。
後ろで食べていた人たちが食べ終わり「ああおいしかった。午後も仕事を頑張ろう」と、言って立ち上がった。
良き定食屋がある街は、人を幸せにする。
山本氏17点 河田氏17点