60歳を超えて、バイトしました。
朝四時に起きて、鶴岡から高級列車の厨房に乗り込み、奥田シェフプロデュースの朝ご飯のお手伝いをしたのですね。
原稿に追われている身で、本来はバイトどころではないのですが、数か月前に決まっていたのですね。
いやあ、すべてがよく考えられている。
バラバラにいらっしゃる30数人のお客様の注文を、滞りなくスムーズにお出しできるようなオペレーション。
揺れても形が崩れないようにシュー生地を混ぜた、だだちゃ豆のロールケーキ。
塩水に浸けて自由水を抜き、牛脂で真空調理した、5日間かけて作る牛肉。
スクランブルエッグの味が生きる量のトマトソース。
昨日の夕方に採れた野菜のバーニャカウダ。
仕込みから提供までよくよく練られていて、揺れる電車の中でも狂いなく、熱いものは熱く、冷たいものは冷たく、綺麗に盛り付けて出される。
勉強になりました。
さて原稿原稿。