豆部部長 伊藤くん。
今日はインド料理をご紹介させてください。
まずは銀座「スパイスラボトーキョー」の「ダルマクニ」、黒豆のカレーです。
いつも同じく映えない写真でごめんなさい。
実はこれ単品ではなく、コースのカレー料理が出されるときに、付け合わせとして出されます。
黒豆をスパイスとともに半日以上煮込んで、最後に火であぶり、燻香のような香りをつけたものです。
カレーといっても、まったく辛くありません。
砂糖は入ってはいませんが、インドの汁粉のようなものでしょうか。
豆の甘みが凝縮していて、とろりと甘い。
心を癒される、濃い甘みが舌に広がります。
これを出された別のカレーと混ぜる。
僕のお気に入りは、カメリロティというインドのパンをもらって、生地と生地の間に開いた空洞に詰めてパクリとやる。
つまり上品で自然な、インド版あんぱんです。
これ、思わず笑わずにはいられないでっせ。
もう一つ豆料理をご紹介しましょう。
前菜で出される、ムンバイチャオパティと呼ばれる料理です。
ムンバイでは路上で売られている、屋台料理とのことです。
形が崩れる寸前まで煮た大豆と小豆に、甘口ヨーグルトのソースとパクチーとミントのソースがかけられ、潰したザクロの実を乗せた料理です。
これまた豆がホロリと甘い。
そこにミントやパクチーの香り、辛味、塩気、ざくろの甘酸っぱさ、ヨーグルトソースの甘さが加わって、ストリートフードながら、複雑な味わいと不思議なバランスがあって、虜となります。
どうですか? 部長。
今度ここで豆部会をするのもいいかもしれません。