本駒込「兆徳」 正当な唐揚げ。 2022.12.08 食べ歩き , 東京 , 中国料理 , 鶏 , 揚げ物 Tweet 唐揚げと竜田揚げが違うことを、このキングオブ町中華は知っている。 醤油、みりん、酒などに漬け、葛粉や片栗粉で揚げた竜田揚げは、衣を通じて見える醤油の色を紅葉に、粉が固まって点在する白い部分を水泡に見立て、紅葉で川が埋め尽くす名所、竜田川の名前がついた。 だから本来唐揚げの下味には醤油を使わない。 塩のみの下味で仕上げたこの店の唐揚げは、その正当を守っている。 町中華なのに、魔法の白い粉は一切使わないので、衣を突き破った瞬間、鶏肉自体の淡いうまみが、口の中に溢れ出るのであった。 ああ、大至急ビール。