他の魚ならいざ知らず、ふぐというのは、目の前でさばくところは見たことがない。
しかし新しく店を出したここ「喜見」では、座っているカウンターの前で、ふぐをさばき、ポンスを作る。
いつもは細く切られた3種の皮(鮫皮、とおとおみ、みかわ)しか見たことがないが、このように、見事に引いた皮の全体像を見ることができる。
これらを焼いたり、揚げたりして食べるのである。
細かい棘がびっしりと生えている鮫皮、その下にある白く透明な皮下組織のとおとみ、身についた薄い膜のような身皮、それぞれに食感が違う。
そして珍しい、フグのまぶたもいただいた。
なんと天然とらふぐだけで展開する、18皿。
今まで知らなかったフグの真実を知るフルコースの詳細は、タベアルキスト倶楽部にて。
人形町「喜見」にて。