旬の歳時記 柏餅

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柏餅には、こしあん、粒あん、味噌あんとあるが、こしあん派である。

柏葉の香りを宿したしんこ餅に、ふわりと歯が包まれる感触を、小豆の粒で邪魔されたくない点と、味噌は野暮ったく感じるという勝手な理由からだ。

新葉が出ないと古い葉が落ちないという理由から、子孫繁栄が託された柏の葉は、古代は食器だった。

ご飯などは土器にくっついてしまうため、柏等の葉を敷いたという。柏の香りのするご飯。何とも粋ではありませんか。