門上様、今回は挑戦的なテーマを選びました。
なにしろビフカツの本場関西に、不毛の土地から挑もうというのですから。
不毛と書きましたが、新橋「おかだ」や人形町「そよいち」など、安くておいしいビフカツの店も、少なからずあります。
ただ「へれかつ」がない。
一部高級店をのぞけば、まったく出会えない。
これがビフカツ後進都市の現実でしょうか。
そのため今回は店選びに悩みました。
選んだ店は、ステーキが中心の「カルネヤサノマンズ」ですが、熟成させたホルスタインをカツに仕上げてくれます。
ディジョンマスタードとパルミジャーノでパン粉を接着して、衣にオリーブ油をかけ、フライパンでソテーしたビフカツです。
シチリアでは、牛肉に直接パン粉をまぶし、ローストするところからヒントを得たと、高山シェフはいっていました.
香ばしい衣に歯が入ると、猛々しい肉のエキスが溢れ出て、肉を食らっているぞと叫びたくなる。
さらにチーズと肉の熟成香の出会いがエッチで、ご飯より赤ワインが恋しくなります。
だから昼より夜が似合う。
門上さんもぜひ、美女を誘って出かけてみてください。
閉店