青森「「王味」

「王味〈わんみ〉」の餃子は、けしからん。

食べ歩き ,

「王味〈わんみ〉」の餃子は、けしからん。
夕飯を食べたばかりだというのに、何個でも食べられてしまう。
薄い皮がバリンと焼けて、餡の包みもゆるゆるだから、次々とだべてしまう。
アンもタレにもニンニクいっぱいだというのに、胸焼けせずに、バクバク食べられてしまう。
ああ、誰か、僕の箸を止めてくれ。
ついでに頼んだ「焼きそば」もいけません。
うっすらとソースが効いて、おそらくカレー粉も隠し味に入っとる。
そのほのかなスパイシーを、酔った頭がキャッチして、これまた箸が止まりません。
「おいしかったよ」というと、創業昭和42年だから、推定70数歳なのに、肌つやつやなお母さんが
「ありがとう」と、可愛い笑顔で答えてくれた。
ああどこか韓灯のお母さんに似ている。
若々しいのは餃子のせいか、お母さん以外の従業員が、なぜか20代のイケメン揃いだからか。
わかりません。