福島のラーメンは、分をわきまえている。

食べ歩き ,

福島のラーメンは、分をわきまえている。
変な個性に走ることなく、具をのせすぎることもない。
チャーシューが威張りすぎることもなければ、鶏脂などを入れすぎることもない。
ラーメンてこんなもんでしょという、良き力の抜け方があって、妙にうますぎることもない。
普通のありがたみを知っている。
でも、丁寧にとったスープは澄み渡り、塩分の塩梅もほどよく、チャーシューもシナチクも刻みネギにも気が届いている。
もちっとした中太ちぢれ麺はスープがよくからみ、茹で湯を10数玉ごとに変えている。
会津若松「大一」にて