東京とんかつ会議 175回 市ヶ谷「河むら」上ロース定食1700円
肉2油3 衣3 キャベツ2 お新香2ソース2味噌汁2 ごはん3 特記ヒレカツ20点
5/24にできたばかりの店である。清潔感に溢れた店内は、清々しく、店主の動きや挨拶も溌剌として活気があり、心地よい。
上ロース定食は160gで、中粗の衣に包まれる。ラードの甘い香りが漂う衣は、油切れもよく、サクサクと弾けていく。とんかつを噛んで、背脂の甘みとラードの甘い香りが出会う瞬間は、まさにとんかつの醍醐味である。肉は、銘柄はうたってはいないが、脂の溶け具合といい肉質のしなやかさといい申し分ないが、もう少し肉汁に力が欲しい。
キャベツはみずみずしいが、切り方が多少ばらつきがあり、水が切れていなかったので、2とした。ソースは甘めで、あまりこのカツと相性がいいとは言えない。二種類ある塩で食べ、かぶりの脂が多い部分は、辛子醤油で食べると、実に良かった。御飯は蒸れ感がなくおいしく、きゅうりと大根、人参の糠漬けと大根の醤油漬けのお新香は、カツの合いの手として申し分ない。
味噌汁は、大根、人参、ごぼう、豚肉による豚汁で、根菜の香りが生きているのはいいが、味噌の香りがもう少し欲しい。
こうした具沢山の豚汁は、一般的には喜ばれるのかもしれないが、とんかつの脇役としては、重い。もう少し軽い仕立てにしたほうがバランスが取れると思う。別で頼んだヒレカツは、中心がロゼ色で肉汁に富み、素晴らしかった。
山本氏
【肉3油3衣2キャベツ2ソース2ご飯3味噌汁2お新香3特記なし合計20点】
河田氏
肉3、衣3、油3、キャベツ2、ソース2、御飯2、お新香3、味噌汁2、特記 なし 計20点