狙ったトイレ

銀座アンリシャルパンティエのトイレはかなり狙っている。何しろ入り口が、隠し扉になっている。ずらりと並ぶ書棚の一隅を押すとするりと開いてトイレ空間が広がるのである。 写真の小さき照明があるところがそのポイント。そして中は、

まあ室内も無機質感の中にクリムゾンレッドが浮かび上がる、怪しき空間。ドアの向こうに全自動の(つまり前に立つと自動でふたが上がる奴ね)便器。東京のレストランでもかなり個性的。

アンリシャルパンティエでは、コントラステ・ドゥ・ミェル・アグュリムという春のお菓子をいただいた。直訳すれば、甘さと酸っぱさのコントラストということだろうか。
左がグレープフルーツとオレンジのテリーヌ。右がパパイナップル入りパイの上に蜂蜜のアイス。ソースは柑橘系。ショコラの粉が散らしてある。深い酸味とコクのあるある甘みが共鳴しあう、贅沢な時間。パリのエスプリを感じさせるお菓子であります。