長崎の夜を締めくくるのは

食べ歩き ,

長崎の夜を締めくくるのは、誰がなんといってもラーメンではなく「かにや」である。
おにぎりは30種類。注文すると木枠に米を置き、ネタを包み、軽く握る、東京で言う所の“ぼんご”方式である。おにぎりを待つ間に、当然ながらおでんを頼み、調子に乗ってウィンナー串焼きなる下品を頼んで、ビールを飲みながら待つ。
今宵のおにぎりは、天かすやしそわかめ、王道のたらこに鮭、チョーコー醤油とまぶしたおかか、葉唐辛子や紅ショウガ、岩海苔やしその実と悩んだが、やはり「塩サバ」にした。
頬張れば、ひのひかりの甘みが広がり、有明海苔の香りが広がり、塩サバのうま味が追いかける。
後は味噌汁と貝汁を頼み、麦味噌の甘みにむせび泣く。

長崎美食怒涛の報告シリーズVol5