食いしん坊の友人を連れて来たい。
愛人（いればだが）連れて来たい。
家族を連れて来たい。
喜び組を連れて来て盛り上がりたい。
食べながら、そんなことをずっと考えていた。
店はシェフが一人で切り盛る。
次々とタイミングよく出される１１皿の料理と１２杯のグラスワイン。
もうそれだけで楽しいのに、随所にしなやかな感性が光っている。
例えば仔牛のタンは、トンナート風に仕立てたラッヴゴットソースで盛り上げ、ジロールのタヤリンは、麺自体の美味しさに唸る。
茹で蛸はソテーし、カッチョカバロを乗せてオーブンで溶かし絡め、生カシューナッツ砕いて載せる。
うーんにくいね。

この天満橋「グシテ」の全料理とワインは、別コラムを参照