ウサギが葉を食んでいた。

食べ歩き ,

初夏の草むらで、ウサギが葉を食んでいた。
オリーブを練り込んだガルガネッリの香りが、淡いウサギの滋味を受け止める。
カルチョッフィやカーボエネロのほのかな甘みも、ウサギの優しさに微笑んでいる。
自然とは、時に過剰ではあるが、普段は穏やかでおとなしい。
そんなおとなしさの中にある豊かさに気づかせる、「リストランテホンダ」の繊細な味わいに、まどろむ。